株式会社 SSKPC

A01850 2000/01/01
スーパーコンピューター supercomputer
大規模な科学技術計算を高速処理する目的で設計されたコンピューター。略してスパコンとも呼ぶ。科学技術計算で頻繁に用いられる行列処理など同一演算の繰り返しを高速化するため、同時に複数の処理を実行するベクトル演算機構を標準で装備したり、並列処理を採用して高速化を図っている。  80年代末までは自動車や航空機、船舶の設計、原子力分野、高層ビルの設計などでの利用が中心だったが、90年代に入ってからは分子設計や遺伝子解析などの分野でも利用されるようになった。  処理速度を向上させるため、ガリウムヒ素半導体など通常のコンピューターには使わない高価な素子を用いた超高速CPUを採用しているものと、RISCプロセッサーを数百個以上搭載した超並列コンピューターの2つのタイプがある。最近では、後者が主流になっている。  96年に米クレイ・リサーチを買収した米SGI、NEC、日立製作所、富士通などが有力メーカー。