株式会社 SSKPC

A00436 2000/01/01
Ethernet イーサネット
LANの伝送路に関する規格。IEEE 802.3標準の伝送速度10Mbpsの規格とほぼ同義。登録商標でもある。コンピューター同士をどのようなケーブルを使って結び、どのような信号で、どうやり取りするかなどを決めている。OSI参照モデルの第2層データリンク層の副層であるMAC層以下の仕様を定めている。  同軸ケーブル上で電波を使って通信する仕組みで、複数の端末が通信するために、CSMA/CD(carrier sense multiple access with collision detection:搬送波検知多重アクセス/衝突検出)という信号制御方式を採用している。現在では、同軸ケーブルではなくツイストペアケーブルを使うことが多い。また、伝送速度を100Mbpsに上げたFastEthernetや、同1GbpsのGigabitEthernetなども標準化されている。  Ethernetは73年、米ゼロックスのコンピューターサイエンス研究所で発明された。商用化を目指し、米国のディジタルイクイップメント(当時)、インテル、ゼロックスが共同で改良、規格化した。これを各社の頭文字をとってDIX規格化という。その後、IEEE(米国電気電子技術者協会)が80年2月に発足させたLANの標準化委員会(IEEE 802委員会)に提出され、83年に同第3ワーキンググループが、IEEE 802.3 CSMA/CD標準として認定した。IEEE 802.3標準とEthernetは一部異なるものの、ほぼ同じ内容であり、同義語として扱われることが多い。