不良品の区分

不良にもいろんな不良がある
1.重欠点不良 ・安全に問題がある不良
・法的に問題がある不良
・当初の機能を果たさない不良
2.軽欠点不良 ・主機能ははたしているが、服地機能の難点がある不良
3.微欠点不良 ・外観不良(重要視しない製品)


*但し全ての不良は顧客が決めることであり、微欠点不良といえども同じ不良である

データの読み方

1.データの意味
  ・データは事実を具体的に表現する手段
  ・データは数値で表現手段
    X:不良が少なくなった
    ○:不良が1.2%から0.5%に減った

2.データの種類
  ・計数値のデータ:数えるデータ
    (○個、○箇所○%)
  ・計量値のデータ:計測して求めるデータ
    (○mm、○g、○度)

*計量値のデータは計数値データに比べはるかに多くの情報量を含む
  (ほぼ5~10倍:各種管理図などに使用)

うそのデータ

・かなずしも、全体像を表していない部分的なデータ
  (例:時系列で見たいのにその日だけのデータ)

・叱られるからと不都合なデータを省いたもの
  (例:規格外のものを省いたデータを)

・異常点などを無視してしまったデータ
  (例:管理限界点を無視して記入したデータ)

・素性が不明確なデータ
  (例:いつどこで誰が取ったか分からないデータ)

・その目的に合わないデータ
  (例:何の目的でとったか分からないデータ)

不良品をなくすためには

・不良品が出来ないように工程を工夫する(FP化など)

・不良品が出来ないように工程を管理する(工程変更、修正・再生は特に注意)

・工程能力を上げる(バラツキをなくす)

・不良率を徹底的に解析し、二度と不良が発生しないようにハード、ソフト(しくみ)両面での再発防止をおこなう

みんなの品質意識を高める


・作業者に正しい作業の判断基準を理解させる

・品質には製造で造り込まれていくことを認識させる

・作業者が何を受け持っているかを認識させる

・不良品を作らない技能を高める

・不良品がでたら、それについての詳しい情報を与え、作業者と一緒にその再発防止を行う

*次工程はお客様の意識を全員が持つ

作業標準(作業指図書)を守らせる

・作業標準を守るという意識を高める  そのためのは

→ 作業標準の働き、必要性を良く理解させる(この作業は「何のために」を理解)

→ 作業者の守れる標準にすすこと(文書より写真より現物)(判断は○かXで)

→ 作業標準を十分作業者に教育・訓練すること(訓練:やって見せてやらせて確認)


「異常」って何だろう


現場、現物で事実を目で確かめる


・事実をデータで表すことも非常に有効ですが、もっと大切なのは「キズ不良12件」というデータよりも、12件の 一つ一つのキズのつき具合をしっかりと見る、という「現場、現物、実証主義」です。

・特に、時系列的な変化の観察、動きの観察、及び「目で見えない世界」の工夫による観察(拡大鏡、内視鏡、顕微鏡、ビデオカメラ)が有効


意見と事実を峻別


品質管理実践10か条


1.品質管理は、まず現状の正しい把握・認識から始まる

2.まず自分の(自部門)悪さ加減をハッキリと掴む

3.「1.2を取って3.4を捨てる」思い切った重点思考を

4.物事は、「結果」だけを見るのではなく、その「過程」を重視

5.現場で、現物で、データで「事実」を確認・実証せよ

6.品質のデータは「平均値」より「バラツキ」に注目せよ

7.品質は検査では作られない、一つ一つの工程で造りこめ

8.仕事の指示た手順は口頭でなく、はっきりとした標準書で

9.異常を見つけたら直ちに行動し、真の原因を突き止めてその対策を

10.同じ失敗の再発ほどぶざまなものは無い。徹底した再発防止・歯止めを