株式会社 SSKPC

A03166 2000/01/01
複製
2つ以上のデータベースが、LANやWANを経由してデータをやり取りし、互いのデータベースの内容を一致させる機能。レプリケーションとも呼ぶ。データベースエンジンのOracle8i(オラクル)やグループウエアのノーツ(ロータス)をはじめ、大規模なデータベースシステムの多くがこの機能を持っている。  例えば本社と支社で同じデータベースを利用したい時、本社のデータベースに支社からアクセスするように設計することはできるが、通信コストがかさむ。一般にWANの通信速度はLANより遅いため、処理性能も落ちる。  これを避けるためには、同じデータベースを本社、支社の両方に置き、それぞれ近い方にアクセスすればよい。この場合は本社、支社でそれぞれ別々にデータの追加や修正が起きるので、一定間隔ごとに両方のデータベースを接続し、最新の情報を互いにやり取りし、2つのデータベース内容を一致させる必要がある。この処理を複製と呼ぶ。  複製は、販売管理などリアルタイム性が高い業務には向かない。しかし最新の情報が全利用者に行きわたるのにある程度の時間がかかっても構わない、情報蓄積型のサービスではコスト節約や処理性能の向上に有効な手段として、多く用いられる。