株式会社 SSKPC

A03069 2000/01/01
直交振幅変調 QAM;quadrature amplitude modulation
通信する際に用いる信号変調方式のひとつ。QAMとも呼ぶ。主に9600bps以上の高速データ通信で使われる。ほかの変調方式と比べ、1変調当たりに送ることができる情報量を多くできるという利点があるが、雑音などの影響を受けやすいためV.42などの誤り訂正方式と組み合わせて利用する。  電話回線でデータ通信を行うには搬送波と呼ぶ信号でデータを運ぶ。搬送波にデータを乗せるためには基本的に3つの方法がある。振幅の大小によって0、1を表す方法を振幅変調、周波数の高低によって0、1を表す方法を周波数変調、位相の違いで0、1を表す方法を位相変調と呼ぶ。このうち位相が直交している搬送波にそれぞれ振幅変調を行い、さらに組み合わせて用いるのが直交振幅変調方式である。  データを電気信号に符号化することをシンボル化と呼び、1シンボルで4ビットの情報を送れる直交振幅変調を16QAM、8ビットの情報を送れる直交振幅変調を64QAMという。