株式会社 SSKPC

A02884 2000/01/01
共有ディスク shared disk
LAN上で複数のクライアントパソコンが共有するハードディスクのこと。通常はファイルサーバーに接続される。クライアントパソコンの各ユーザーからは、あたかも自分のパソコンに接続されたハードディスクのように利用できる。共有ディスクに保存したファイルは、ほかのユーザーも利用可能。ディスクを共有できる機能はLANを管理するネットワークOSの基本機能といえる。Windows 95/98やMac OSにもディスクを共有できる機能がある。  複数ユーザーが同時に利用できるということは共有ディスクの利点だが、そのための配慮も必要になる。例えば、複数のユーザーが同じファイルを同時に開き、それぞれ内容を書き換えて保存すると、先に保存したファイルは後から保存したファイルに上書きされて消えてしまう。そのために共有ディスクを管理するネットワークOSは、ユーザーが編集しているファイルにはロックをかけ、読み込みはできても上書き保存はできないようにする。この機能を排他制御と呼ぶ。  共有ディスクには複数ユーザーが利用する重要なファイルが保存される場合が多い。それだけにディスクの故障などによって内容が失われると被害は大きい。バックアップを定期的に取るなどの予防策が重要になる。  NetWareやWindows NTなどのネットワークOSでは、同じ共有ディスクにMS-DOS、Windows 3.1/95/98、OS/2、Mac OS、UNIXといった異なるOSのファイルを混在できる。ただし、例えば同じテキストファイルでも両者の形式はやや異なるので、ファイル形式を変換せずに読み込むと、改行がおかしくなったり、文字化けが起きたりする。