株式会社 SSKPC

A02655 2000/01/01
ユニコード unicode
世界各国の文字体系に対応させた統一文字コード。すべての文字を2バイトで表すことで、アルファベットや漢字などを統一的に取り扱うことができる。Windows NT、Windows 98の一部やMac OS 8.5以降で採用している。Windows 2000でも採用される。  米アップルコンピュータや米マイクロソフト、米IBM、米サン・マイクロシステムズ、米ノベルなど、OS開発を手掛ける米国企業が中心になって設立したユニコードコンソーシアムが提唱した。93年にはISOの標準(ISO/IEC 10646)に採用され、日本でも95年にJIS X0221としてJIS規格に定められた。JISの第1水準、第2水準、補助漢字のコードがユニコードに割り当てられている。従来のJISコードで作成されたシステムとデータをやり取りする際には変換作業が必要になる。  現在、英語などアルファベットを使用する言語は1文字を1バイトで、漢字を使う日本語や中国語などは1文字を2バイトで表している。このため、1バイト用に作成されたソフトを2バイト用に変更するローカライズの作業では、文字数の数え方などソフトの細部に及ぶ大改造が必要だった。ユニコードでは、一部の例外を除いてすべての文字を2バイトで扱うため、こうした不都合がなくなる。  ユニコードを採用したOS向けのユニコード対応アプリケーションなら、英語版のままどの国の言語のOSでも利用できるようになる。ただし漢字については、日本と中国で異なる漢字に同じコードが割り当てられているといった問題が指摘されている。