株式会社 SSKPC

A02499 2000/01/01
プロッター plotter
コンピューターから送られてきた建築や機械設計などの図面データを基に製図する出力装置。設計図やグラフ作成、デザイン、レタリングなどに利用する。直接ペンで曲線を描くペンプロッターやインクジェット方式のプロッター、ペンの代わりにカッターを装備して型紙や各種のフィルムを切り出すカッティングプロッターなどがある。  ペンプロッターには、ペンが大きな図盤の上を縦横に動いて作図するフラットベッド型と、ローラーで用紙を縦方向に動かしながらペンは横方向だけに動いて作図するフリクション型がある。ペンを動かして作図するため、複雑な図形を作成するのは時間がかかる。  静電気を使ってドラムを帯電させてトナーを転写印刷する静電プロッターや、インクジェットプリンターと同じ機構を持つインクジェットプロッターは、プロット時間が短く、カラー化がしやすい。  通常、プリンターではグラフィックスデータは点の集合のビットマップ(ラスター)データだが、プロッターに入力するデータは、図形の形を直線や曲線の集合で表現したベクターデータになる。プロッター用の命令体系は、米ヒューレット・パッカード(HP)のHP-GLが業界標準となっている。最近では、より高速でネットワーク環境にも対応したHP-GL/2が開発されている。  パソコンからのコマンドをソフトが変換して、図形を点描するラスタープロッターもある。これはレーザービーム式、感熱式など機構面から見るとプリンターそのもの。画質は落ちるが高速なので、試し書きなどに利用される。