株式会社 SSKPC

A02454 2000/01/01
プリンター printer
パソコンを使って作成した文書や表などの文字データ、図形や画像などのグラフィックスデータを、紙やOHPシートなどに印刷するための装置。  プリンターを印刷方式で分類すると、ピンでインクリボンを叩くドットインパクト方式と、熱転写やインクジェット、レーザーなどのノンインパクト方式に大きく分かれる。現在の主流はノンインパクト方式。  個人ユーザー向けの低価格機種では、現在はインクジェット方式が主流だ。これはインクに圧力をかけて細いノズルの先端からインクを紙に吹き付けて印刷する方式。液状インクを利用する機種と固形インクを利用する機種がある。液状インクだと機構が簡単で小型化しやすいため、低価格の製品に採用されている。  熱転写方式はインクの違いで、溶融型と昇華型に分けられる。溶融型はインクフィルム上の固体インクを熱で溶かして、紙に転写する。塗りつぶしや、くっきりとした線の表現などに向く。かつては低価格な個人ユーザー向け製品の主流だったが、今ではインクジェット方式にその地位を奪われた。アルプス電気が開発したマイクロドライプロセスという印刷方式は、溶融型を発展させて高精細なカラー印刷を可能にしたもの。  昇華型はインクフィルムに染み込ませた染料を熱で昇華させて、紙に転写する。発色が良く微妙な色も表現でき、写真などの出力に向く。高額な製品が多いが、機能を省いて小型化と低価格化を進めた個人ユーザー向け製品も登場している。  ビジネス向けではレーザープリンターが主流だが、こちらもカラー対応製品が普及し始めている。モノクロでは黒色トナー1色で印刷するが、カラーではCMYK4色のトナーを重ね打ちして印刷する。  そのほか、印刷するのが1文字あるいは1ドット単位ならシリアルプリンター、1ページ単位ならページプリンターといった分類もある。