株式会社 SSKPC

A02215 2000/01/01
パーシャルCAV
ディスクの回転方式のひとつ。ディスクの内周側はCAV、外周側はCLV方式で読み出すことで、CD-ROMドライブなどの高速読み出しが可能になる。  CD-ROMは本来、CLV方式で記録されているが、この方式だとディスクの外周側を読む時には内周側を読む時より回転速度を遅くしなければならない。  ディスクの読み出しをCAV方式にすれば、ディスクの外周にいくほどヘッドとディスクの相対速度が速くなり、読み出しも高速化されるのだが、すべてをCAV方式にすると、今度は外周側でヘッドが高速読み出しに対応できなくなる。  そこで、内周側だけCAV方式にして、外周側ではヘッドの性能を超えない範囲でCLV読み出しに切り換える。例えば、最内周で12倍速となるようなCAVで回転させた場合、そのままでは最外周で約28倍速になる。ヘッドの読み出し性能が20倍速までしか対応していない場合、外周側は20倍速を保つようなCLV回転にする。  最近ではこの技術をさらに徹底し、CD-ROMドライブでありながらCLV方式を採らず、全面的にCAV方式で読み出す製品も登場している。