株式会社 SSKPC

A01948 2000/01/01
セルラー電話 cellular phone system
電波を有効利用するための無線を使った移動体通信システムの一方式。携帯電話やPHSなどが採用している。  一般的な無線通信は一対の通信で2波の周波数を占有する。このため利用可能な地域全体をカバーする基地局を中心に通信を行う場合は、端末数が増えると周波数が足りなくなってしまう。そこで利用可能地域を小さなエリアに分割し、エリアごとに基地局を設置、同時に端末もエリア内にしか電波が届かない程度まで電波の出力を落としたのがセルラー電話。この小エリアをセル(細胞のこと)と呼ぶ。  この方式では同じ周波数を異なるセルで利用できる。基地局側は通信状況を監視し、端末がセルをまたいで移動した場合は、移動前のセルの基地局から移動先のセルの基地局に接続情報を引き渡し(ハンドオーバー)、通話を継続できるようにしている。ただし、携帯電話は自動車や電車などの高速移動にも対応できるハンドオーバーの仕組みを備えるが、PHSは徒歩ないし低速での移動にしか対応できない。このため、PHSは、高速でセルをまたぐ場合、通信が切れることがある。通常、携帯電話の場合1つのセルは半径1~4km程度、PHSは100~500m前後である。