株式会社 SSKPC

A01847 2000/01/01
スーパーオーディオCD super audio CD
高品質の音声を記録、頒布するためにソニーとオランダのフィリップスが共同開発したオーディオ規格。音声を通常の弦型波形ではなく、単位時間当たりに信号の数が少なかったか多かったかを示す疎密波としてとらえるダイレクトストリームデジタル(DSD)方式を採用した。サンプリング周波数は2.8224MHzで現行の音楽CDの64倍の情報量がある。音質はライバル規格のDVD-Audioとほぼ同じといわれる。スーパーオーディオCDのプレーヤーでは現行の音楽CDを再生することも可能。  ディスク構造は3種類が規定されている。DSD信号が記録された高密度層のみのシングルレイヤーディスク、高密度層を2枚貼り合わせたデュアルレイヤーディスク、高密度層と従来のCDプレーヤーでも再生可能なCD層を貼り合わせたハイブリッドディスクである。  著作権保護に配慮したのも特徴。ディスク上に目に見えない「透かし」を物理的に埋めこむことにより、特定のプレーヤーでしか再生できないようにすることができる。  ソニーは99年5月、初めてスーパーオーディオCD対応のプレーヤーを発売した。価格は50万円と高い。2000年以降はプレーヤー価格を引き下げる。ミニコンポなどを含め、今後3、4年で据え置き型のCDプレーヤーをスーパーオーディオCDプレーヤーに置き換えていく計画だ。