株式会社 SSKPC

A01700 2000/01/01
グラフィックスソフト graphics software
コンピューターを使って図形や画像の作成や処理を行うソフト。ラスターデータ(ビットマップ)を扱うソフトと、ベクターデータを扱うソフトに二分される。  ラスターデータを扱うソフトにはペイントソフトとフォトレタッチソフトがあり、画像をドットまたはピクセルと呼ばれる点単位で扱う。ペイントソフトは、ペンや筆で実際に絵を描いているように自由な描画ができるのが特徴。半面、画面の拡大や変形を行うと、境界線部分にギザギザが目立つようになって画質が落ちてしまうという欠点がある。  ペイントソフトと同じ原理のまま、画像処理の機能を強化したものがフォトレタッチソフト。画面の明るさや色合いを調整したり、画面をぼかしたり、シャープにしたりするフィルターと呼ばれる画像変換の機能を多数備える。デジタルカメラの画像データやスキャナーで取り込んだ写真などの部分的な修整や補正、加工に用いる。  ベクターデータを扱うソフトにはドローソフトとCADソフトがある。ベクターデータとは、図形を構成する線の方向や長さを数値や式で管理するデータのこと。例えば、直線の場合、両端の2点の座標と、線の太さといったデータになる。よって、ドローソフトで描いた図形は、移動、拡大、縮小しても線がギザギザになってしまうことがない。  ドローソフトの中で数値データの精度を高め、製図用の機能を盛り込んだのがCADソフト。平面図から立体図面を起こす機能を備えたものや、工作機械を連動して製造まで制御できるNC(数値制御)対応の製品もある。