株式会社 SSKPC

A01398 2000/01/01
Zip#1 ジップ
米アイオメガが94年11月に発表した低価格なリムーバブルタイプの記憶装置。米国では95年3月に発売、日本では95年8月以降、メモレックス・テレックス、富士写真フイルム、日立マクセル、ロジテックなどが発売している。  ディスクの容量は第1世代が100MB。外見は3.5インチのフロッピーディスクと似ているが互換性はない。ハードディスクやフロッピーディスクと同じく、磁気を用いて記録再生する。  ドライブの処理速度は平均シーク時間が29ミリ秒、データ転送速度が1.25MB/秒で、数年前のハードディスクに近いレベル。99年6月時点での店頭価格はドライブが1万6000円程度。しかし、ディスクの価格は1600円程度で容量当たりの単価は230MBのMOディスクの約6倍になる。パラレル、SCSI、USB接続の外付け型が販売されている。パソコンメーカー向けにはデスクトップ用とノート用の内蔵ドライブを出荷している。米国ではコンパックコンピュータ、デルコンピュータ、ヒューレット・パッカード、IBM、アップルコンピュータなど大手が軒並み採用しており、この容量帯では最も普及しているドライブとなっている。一方、国内ではアップルコンピュータや日本アイ・ビー・エム、デルコンピュータなどが一部のモデルにZipドライブを搭載しているのに留まる。  アイオメガは99年4月、100MBディスクも読み書きできる第2世代の250MBのZipドライブを国内で発売した。実売価格は3万円弱、ディスクは2500円弱。インタフェースは現在、パラレルとSCSIのみだが、今後USBにも対応するという。