株式会社 SSKPC

A00943 2000/01/01
PC-9800シリーズ
NECが販売するMS-DOSとWindows用のパソコン。82年10月発売の初代機PC-9801以来、日本のパソコン市場をけん引してきた。90年代前半までは日本国内では圧倒的なシェアを占め、一時はセイコーエプソンがPC-9800シリーズの互換機を販売するなど事実上の標準機としての地位を築いた。95年6月にはシリーズの累計出荷台数が1000万台を突破、98年9月には1800万台を記録している。  しかし、DOS/V機(PC AT互換機)の登場とWindows 3.1の普及により、標準機の地位は徐々にDOS/V機に移った。NECも97年10月、DOS/V機仕様のPC98-NXシリーズを発表、製品の主力をPC-9800シリーズからPC-98NXシリーズに移した。  かつてのPC-9800シリーズはディスプレイの標準解像度(640×400ドット)をはじめ、いくつもの点でDOS/V機と仕様が異なっていたが、度重なる仕様変更の末、内部はほとんどDOS/V機と共通の部品で構成されるようになった。ただし、BIOSなどにはPC-9800シリーズ独自の仕様が残っている。そのため、一部のソフトや周辺機器に関して、DOS/V機用との違いが存在する。例えば、DOS/V機用のゲームソフトやグラフィックスボードでPC-9800シリーズでは作動しないものもある。