株式会社 SSKPC

A00931 2000/01/01
PC AT互換機
米IBMが84年に発表した16ビットパソコンIBM PC ATのソフトと周辺機器を、同機以外でも利用できるように設計されたパソコンのこと。当時、IBMは周辺機器メーカー向けに内部構造を積極的に公開したため、その互換機を販売するメーカーが相次いだ。  IBM PC ATの生産が打ち切られた後も、SVGAやPCIなどの新仕様がPC AT互換機の業界標準として追加されている。現在、世界中で利用されているパソコンの大半がPC AT互換機で、出荷台数ベースの世界シェアは90%を上回る。  日本では日本語処理に必要な仕様をハードウエアに組み込むのが一般的であったため、PC AT互換機はなかなか普及しなかった。しかし、PC AT互換機で日本語処理を可能にするDOS/VというOSが登場したことで、92年秋以降は国内でもPC AT互換機が急速に普及した。この経緯により、国内向けのPC AT互換機をDOS/V機と呼ぶ場合が多い。  NEC以外の国内パソコンメーカー各社は相次いでPC AT互換機の販売に乗り出した。NECも97年には主力製品のラインアップを、独自仕様のPC-9800シリーズからPC AT互換機であるPC98-NXシリーズへと全面的に切り替えた。