A00814 2000/01/01
MRヘッド magnetoresistive head
3.5インチでディスク1枚当たり500M~600MB以上のハードディスクが搭載している磁気ヘッド。従来から使われてきたMIGヘッドや薄膜ヘッドよりも記録密度が高いディスクに対応できる。 一般にMIGや薄膜ヘッドはインダクティブヘッドと呼ばれ、ディスクからの磁界の変化でヘッドに生じる電流を検出する。ところが、このタイプのヘッドはディスクの記録密度を向上させるほど発生する電流が弱くなって読み取りにくくなる。 一方、MRヘッドは磁界の変化で電気抵抗が変わるMR素子を採用する。MRヘッドはディスクからの磁界が弱くても感度が高いため、記録密度の向上に対応できる。ただし、MR素子を使うのは再生のみで、書き込みには従来の薄膜ヘッドを使うため構造上、複合ヘッドとなっている。最近ではMR素子より感度が高い材料を採用したGMR(ジャイアントMR)ヘッドが、主流になりつつある。GMRヘッドはノートパソコンに使われているディスク1枚2GB以上の2.5インチHDDや、1枚で5GB以上のデスクトップ向け3.5インチHDD用などに搭載されている。