株式会社 SSKPC

A00458 2000/01/01
FAT ファット;file allocation table
ディスク上のどの場所にファイルを配置しているかを記録管理するOSの機構。ファイルをクラスターに分割して管理し、データが記録されているクラスターの位置などの情報をテーブルに格納する。ファイルの読み書きは、FATの情報を基にデータを順にたどって行う。FATが破壊されるとデータ本体が無傷でも、読み出せなくなることがある。ファイルの作成、削除、コピーなどファイルの状況に変化が起こった時は、必ずFATの内容も更新される。  情報を格納するテーブルの長さ(ビット数)などの違いにより、フロッピーディスクで採用している12ビットFAT、MS-DOSやWindows 3.1/95/98/NT/2000、OS/2で対応している16ビットFAT(FAT16)、Windows 95のOSR2やWindows 98/2000で対応している32ビットFAT(FAT32)がある。特に、16ビットFATを指してFATということが多い。Windows 95からは、ファイル名8文字、拡張子3文字というFATの制限をなくし、255文字までのファイル名を付けられるFATが採用された。これはVFAT(Virtual FAT)と呼ばれる。  またFAT16では、テーブルの長さの制限から1ドライブで最大2GBしか扱えなかった。しかしFAT32では、理論上最大2TB(2048GB)まで扱える。同じ制限から、FAT16では1GBを超えるディスクのクラスターサイズは32KBになるが、FAT32では4KBまでクラスターを細かくできる。そのため、1クラスターに入るデータが小さい場合でもディスク容量の無駄が減らせる。