株式会社 SSKPC

A00209 2000/01/01
CATV ケーブルテレビ;cable television
有線テレビ。一般的には、同軸ケーブルのツリー状分配網を利用して多くのテレビ番組を放送するシステムを指す。地上局テレビ波の難視聴解消を目的とした再送信専用型と多チャンネル指向の都市型の2種類がある。日本では従来、再送信専用型が多かったが、オリジナル番組やBS放送、CS放送などの衛星放送の番組を再送出することで数十ものチャンネルを提供する都市型が増えている。  最近では、ケーブルモデムを利用してパソコンをCATV回線経由でインターネットに接続するプロバイダーサービスも始まっている。CATV回線を利用したインターネット接続は、通常のダイヤルアップ接続に比べて通信が高速で、電話回線の利用料が必要ないなどの特徴を持つ。また、チャンネル増や品質向上などを目指すデジタル化の動きも始まっている。国内では98年7月に鹿児島市の鹿児島有線テレビジョンがデジタル放送を開始した。  米国では、地上波よりもCATVの方が普及している。また、ネットワークビジネスを展開するインフラとしてのCATVの地位も向上している。99年5月には、米マイクロソフトが全米のCATV網の最大事業者であるAT&Tに50億ドルの出資をすると発表した。AT&Tでは今後、セットトップボックスにマイクロソフトのWindows CEを搭載する。マイクロソフトは、このほかにも大手CATVサービス会社の買収を進めており、CATVを利用したネットワーク事業の強化に乗り出している。