株式会社 SSKPC

A00171 2000/01/01
BIOS バイオス;basic input/output system
パソコンに接続されているさまざまな周辺装置を制御するためのプログラムのこと。基本入出力システムともいう。ハードウエアに最も近いプログラムであり、基本部分をROMに記録してパソコンに搭載されている。  BIOSはパソコンの電源投入時に実行され、メモリーやキーボードなどの各種周辺装置の診断と初期化を行う。周辺装置の設定はBIOSセットアップと呼ばれる設定画面で行われる。ここで拡張ボードのプラグ・アンド・プレイの設定や、本体に搭載されたシリアルポート、パラレルポートのIRQやI/Oポートアドレス、USB機能の使用可否などを設定することができる。  またBIOSは、OSと基本的な周辺装置(キーボード、シリアル、パラレル、フロッピーディスク、ハードディスク)のデータ入出力の窓口としても機能する。BIOSによって提供されるインタフェースを使えば、個々の周辺装置を直接制御するのに比べて比較的容易にハードウエアにアクセスできる。ただ、WindowsではBIOSを使わずにデバイスドライバーによって直接ハードウエアを制御することも多い。  このほかBIOSは、周辺装置の制御も行う。例えば、パソコン使用時の消費電力を下げるために、使われていない時にハードディスクドライブの回転を止めたり、ノートパソコンに搭載された液晶ディスプレイの明るさなどを調節するなどの省電力機能もそのひとつ。  一般にBIOSは電気的に書き換えが可能なEEPROMに収められており、BIOSを書き換えて不具合を修正したり後から機能を追加することができる。これをBIOSのアップデートと呼ぶ。  また、グラフィックスボードやSCSIボードなどにもBIOSが搭載されている。これらはパソコン本体のBIOSと区別するために、拡張BIOSと呼ばれることが多い。