株式会社 SSKPC

A00162 2000/01/01
BASIC ベーシック
文法やデータの種類・構造が単純で覚えやすいなどの特徴を備えたプログラミング言語。64年に米ダートマス大学のケメニー教授とカーツ教授が開発した。名前はbeginner's all-purpose symbolic instruction codeを意味する。  開発当初はメインフレームのTSS(タイム・シェアリング・システム)端末用のインタプリター言語だった。しかし、黎明(れいめい)期のパソコンにこの処理系が移植されたことで大きく普及した。  NECのPC-8801シリーズなどの8ビットパソコンでは、BASICインタプリターが現在のOSに相当する役割を果たしており、ユーザー自身がBASICでアプリケーションをプログラミングする例が多かった。16ビットパソコンでも、8ビットパソコンのBASICで開発したアプリケーションを、多少の手直しで利用できる。NEC PC-9800シリーズ用のN88-BASIC(86)や富士通FMシリーズ用のF-BASICなども流通した。  市販のアプリケーションが高機能化していく中で、エンドユーザーがBASICでアプリケーションを作成するケースは少なくなった。しかし、マイクロソフトがVisual Basicを発売し、WordやExcelなどアプリケーションのマクロ言語にもVisual Basic系を採用したことで、新たにユーザーのすそ野が広がった。  WindowsのようにGUIを駆使したソフトを作るには、通常多くのプログラミング工程を必要とする。その点、Visual Basicはウインドウやボタンを画面上で配置するだけで、GUI部分のプログラムを自動的に作成してくれるため、開発効率が大幅に向上する。画面設計をVisual Basicで行い、データベースソフトなどと組み合わせてデータの検索を行うなど、応用範囲も広がっている。