株式会社 SSKPC

A03002 2000/01/01
色分解
写真やグラフィックスなどの商業印刷で不可欠な、カラー印刷工程における前処理。  オリジナルの色を印刷するには、まず元の画像をいったんCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色に分解し、各色だけのフィルム原版を作る。4枚の原版でそれぞれの色のインクを使って印刷機で重ねて刷る。これによって、オリジナルに近い合成色を出すことができる。基本的には、減法混色の原理に基づいている。  色分解の方法を大別すると、カラーフィルターを使った写真撮影でフィルム原版を作る旧来の色分解方式と、高価なデジタルスキャナーを使ってフィルム原版を作る新しい色分解方式がある。極めて複雑なプロセスと高度なテクニックが必要なため、一般的には製版業者などに依頼する。またカラーDTPを扱うユーザーにとっては、アプリケーションソフトで色指定を行う際に、色分解に関する基本的な知識が必要となる。