株式会社 SSKPC

A02787 2000/01/01
意味解析
かな漢字変換や機械翻訳などで、個々の単語が持つ意味を考慮して変換、もしくは翻訳する方法。  かな漢字変換の場合、例えば「きしゃのきしゃがきしゃで」を「貴社の記者が汽車で」、あるいは「きしょう-がく」、「きしょう-じかん」、「きしょう-かち」をそれぞれ「気象学」、「起床時間」、「希少価値」と、第一候補として表示できるよう、意味を考慮した同音異義語候補を決定する。  これらは名詞とそれぞれに付属する助詞(「の」、「で」、「が」)との関連性、あるいは名詞同士の意味的なつながりやすさを基に、同音異義語の絞り込みを行っている。  通常の変換や翻訳のプロセスでは、まず、文を単語に区切った後、構文解析と呼ばれる文法規則中心の解析を行い、その後で意味解析を行う。  例えば、構文解析だけでは「お歳暮を彼女に贈る」と「彼女を家に送る」という場合の「おくる」という意味の違いを把握できない。意味解析では「(物)を(人)に贈る」と「(人)を(場所)に送る」という意味的な構造を抽出して意味を判定する。そのために、あらかじめ「家は場所である」や「お歳暮は物である」、「彼女は人である」といった内容を記述した解析用辞書が用意してある。