株式会社 SSKPC

A02085 2000/01/01
デジタルテレビ digital TV
画像の記録再生から伝送まですべてにデジタル技術を使用したテレビのこと。日本放送協会(NHK)が開発したハイビジョンは、画像の記録・再生はデジタルだが、伝送形式はアナログ。このためデジタルテレビのカテゴリーに含めない。  「伝送路がデジタルなので、多重化によって静止画像や文字放送などの異なる形態の情報を同時に伝送することが容易」、「情報圧縮技術を利用することで、従来のアナログのテレビ放送1チャンネルに、数チャンネルの画像を送ることができる」、「送る画像の解像度や形状(画面が四角か丸かなど)を変更できる可能性がある」、「双方向化が容易」、などの利点を持つ。このため次世代の双方向テレビでは、デジタルテレビが不可欠とされている。  98年9月に英国で、98年11月に米国で地上波によるデジタル放送が始まった。国内の地上波では、2000年に関東で試験放送を開始し、2006年末までには全国でデジタル放送を開始する計画。また、現在アナログ方式を採用しているBS放送でも、2000年末に運用を開始する予定のBS4号後発機からはデジタル方式を採用することが決定している。  こうした動きを受け、97年4月に米国のインテル、コンパックコンピュータ、マイクロソフトが共同でデジタルテレビの仕様を提案するなど、家電業界のみならず、コンピューター業界でもデジタルテレビに向けた取り組みが本格化している。