株式会社 SSKPC

A01853 2000/01/01
スーパーディスク SuperDisk
大容量フロッピーの規格のひとつ。ディスク容量は120MB。ドライブは既存の3.5インチフロッピーも読み書きできる。松下寿電子工業、米コンパックコンピュータ、米イメーション、米O.R.テクノロジーの4社が共同開発した。当初はLS-120と呼ばれていた。  97年2月に松下電器産業がSCSI接続の外付け型ドライブを発売した。98年には厚さが12.7mmの薄型のドライブも登場。イメーションや松下電器産業などがノートパソコン向けにPCカード(ATAPIインタフェース)で接続するモデルを発売した。店頭価格は2万~3万円(99年6月時点)。内蔵型のパソコンへの標準搭載も徐々に進んでいる。国内ではNEC、日本アイ・ビー・エム、シャープ、松下電器産業などがノート型のオプション販売や一部モデルへの標準搭載を行っている。また、松下電器からはiMac用に、5色のカラーモデルも発売されている。  技術的には、ディスクにメタル塗布媒体という高密度化に対応できる磁性体を採用するとともに、ディスクのトラック位置検出には光ヘッドを用いる光サーボ技術を導入して位置制御に対する精度を高めた。さらに、互換性を持たせるために、通常のフロッピーと120MB用の2種類の磁気ヘッドを搭載した。ヘッドとディスクは接触式。ディスク回転速度は720rpmと既存のフロッピーの約5倍だが、Zipの2945rpmよりかなり遅い。  このため、イメーションは99年5月、ディスクの回転速度を従来比2倍に高めた2倍速ドライブを発売した。現在はUSB接続のMacintosh版のみだが、今後、Windows版も登場する予定。ドライブの実売価格は3万円弱になると見られる。