株式会社 SSKPC

A01608 2000/01/01
オブジェクト指向プログラミング
オブジェクト指向の考え方に基づいてプログラミングすること。C++やJava、Smalltalkなどオブジェクト指向に基づいたプログラミング言語の利用が前提になる。プログラムの再利用が容易になり、ソフト開発の生産性を高められる。  オブジェクト指向プログラミングには大きく3つの要素がある。カプセル化(encapsulation)、継承(inheritance)、多義性(polymorphism)である。これらの要素を盛り込んだ言語がオブジェクト指向プログラミング言語と呼ばれる。  カプセル化とは、データに対する操作をオブジェクトに属する手続きに限定すること。ほかのオブジェクトはその処理がどう実現されているかは関知しない。これにより、個々のオブジェクトの独立性が高くなり、ソフトの機能変更や保守をする時に、該当するオブジェクトだけを変更すれば済む。ソフトの保守が容易になり、読みやすいプログラムを作れる。  継承とは、内容がやや異なるオブジェクトを作成する時に、ほとんどの内容を既存のオブジェクトから受け取り、異なる部分だけを新たに付け加えること。オブジェクトの再利用で開発時間の短縮が図れる。  多義性とは、あるオブジェクトがメッセージを発信した時に、そのメッセージを受け取るオブジェクトによって処理が異なるという性質。例えば「描画」というメッセージを受け取った時、円オブジェクトならば円を描くし、三角形オブジェクトならば三角形を描く。