株式会社 SSKPC

A01348 2000/01/01
Windows NT
米マイクロソフトが93年に発売した、マイクロカーネル技術をベースにした32ビットOS。NTとは、New Technologyを意味する。最初のバージョンはWindows 3.1。日本では94年1月に同3.1、同年12月に同3.5、96年1月に同3.51が発売された。99年6月時点の最新バージョンは96年12月に発売された同4.0。  Windows NTは、Windows 95/98に比べて安定性やセキュリティ機能などが高い。例えば安定性の面では、NTでは動作するアプリケーションに別個のメモリー空間を与え、1つのアプリケーションが暴走してもほかのアプリケーションやシステムに被害を与えない。また、ファイルシステムにNTFSを採用。NTFSはディスクの読み書きの記録を保存するため、ファイルシステムに障害が発生してもこれを参照して復旧することができる。  セキュリティの面では、標準搭載されているシステム管理ソフトウエアを使い、システムの変更を伴う操作に対するユーザーの権限の範囲などを決めることができる。NTFSでは、ファイルやフォルダーに対してユーザーのアクセス権を設定することも可能だ。  アプリケーションの稼働環境としては、Win32という32ビットのAPIを搭載し、Windows 95/98と同じアプリケーションが動作する。また、Windows 3.1やMS-DOSの16ビットアプリケーションを実行する機構も備える。  特にWindows NT4.0では操作性にも配慮し、デスクトップ画面などにWindows 95のユーザーインタフェースを取り入れた。また、最初の出荷以降、5種類のサービスパックと1種類のオプションパックを追加で提供して不具合の修正や機能強化を図っている。  Windows NT4.0の市販パッケージには、同Workstationと4CPUまで対応できる同Serverがある。対応CPUは、x86、Alpha、MIPS Rシリーズ、PowerPC。ただしMIPS RシリーズとPowerPCのサポートはWindows NT4.0で打ち切られ、後継OSとなるWindows 2000では対応しない。  また同社は97年に、同Serverにクラスタリングソフトなどを付け、8CPUまで対応できる同Enterprise Editionを発売。98年9月にはサーバー上ですべてのアプリケーションを実行しクライアント側に画面を転送する同Terminal Server Editionも発売した。