株式会社 SSKPC

A01333 2000/01/01
WinAlign
Windows 98で導入されたプログラム実行の高速化技術。プログラムのファイルを整形することで高速化を実現する。  386以降のCPUでは、メモリー4KBを1ページとしてページ単位で読み書きしている。一方、プログラムはファイルとしては1つでも、中身は機能(関数)ごとにいくつかの部分に分かれている。そこで、各関数の始まりをメモリーの読み書き単位である4KBごとに整形する。こうすれば、メモリー上に読み込まれた時、関数は常にページ単位で実行できると同時に、例えば3KBの関数が2ページにまたがるような状況を防ぐことができる。この仕組みがWinAlignである。  WinAlignを利用すると、ファイルはやや大きくなるが、実行速度は向上する。Windows 98自身の実行ファイルはすべて4KBごとに整形済み。また、Microsoft Officeが組み込まれているWindows 95をWindows 98にアップグレードすると自動的にOfficeのファイルを整形する。さらに月に1回、整形されていない実行ファイルを探し、整形を行うように設定される。コマンドを使ってユーザーが既存の実行ファイルを整形することも可能だ。