株式会社 SSKPC

A01246 2000/01/01
V.34
ITU-TSが94年9月に勧告した最高28.8kbpsの2線式全二重モデムに関する国際標準規格。その後拡張され、96年10月の勧告で通信速度は最高33.6kbpsになった。  V.34の仕様案はV.fastと呼ばれていた。モデム用チップ最大手の米ロックウェル・セミコンダクター・システムは、V.34の正式勧告を待たずにV.fastを基にしたV.FCとして規格化し、対応モデムチップを製品化した。V.34が正式に勧告されると、米国製を中心に28.8kbpsのモデム製品が急速に出回り始めた。95年に入ると国内の大手モデムメーカーも続々とV.34対応モデムの販売に踏み切った。先行して普及したV.FCも無視できないため、国内で発売されている28.8kbpsモデムや、パソコン通信サービスの多くはV.34とV.FCの両方に対応している。  33.6kbpsの通信速度についても、各社は規格勧告後のアップグレード保証などを前提に、規格勧告よりも先に製品を発売した。