株式会社 SSKPC

A00897 2000/01/01
OLE オーエルイー;オーレ;object linking and embedding
Windowsのアプリケーション間連携技術。現在はActiveXと呼ばれている。  当初は、複数のアプリケーションのデータを組み合わせた複合ドキュメントを作成する技術として91年にWindows 3.1で採用された。これをOLE1.0という。あるアプリケーションのデータを別のアプリケーションのデータにリンク(関連付け)またはエンベッド(埋め込む)する機能を持つ。例えば、ワープロソフトに表計算ソフトのシートを貼り込むことができ、貼り込んだシートをダブルクリックすると表計算ソフトが起動してデータが編集できる。リンクとエンベッドの違いは、この例では、貼り込んだ表計算ソフトデータの実体がリンクでは元の表計算ソフトにあり、エンベッドでは貼り込んだ先のワープロソフトにあることだ。  93年にOLE2が登場し、Windows 95でこれを採用した。OLE2でOLEは、複合文書の作成というより、複数のアプリケーションを連携して利用する技術へと拡張された。新機能としては、OLEオートメーション、OLEコントロール、ドラッグ・アンド・ドロップでのデータ貼り込み機能などがある。OLEオートメーションとは、アプリケーションが別のアプリケーションのファイルを操作できるようにするもの。例えばVBAで作成したプログラムから表計算ソフトのファイルを印刷するといったことができる。  OLEコントロールも、別のアプリケーションに埋め込まれているデータをプログラムで操作できるようにする。ただし、OLEオートメーションより速度が速いなどの利点がある。OLEコントロールのプログラムファイルの拡張子はocxになる。このことからOLEコントロールをOCXとも呼ぶ。   マイクロソフトは96年、OLE2の名称をActiveXに変更し、インターネットに対応した新たな機能拡張を進めた。OLEコントロールもActiveXコントロールと名称を変更。容量を圧縮できるようになったほか、WebサーバーからダウンロードしてクライアントのWebブラウザー上で動かすことなども可能になった。