株式会社 SSKPC

A00834 2000/01/01
NC network computer
インターネットやイントラネットで利用する、ネットワーク専用のコンピューター。  米オラクルのローレンス・エリソン会長兼CEO(最高経営責任者)が95年9月に提唱した「500ドルで売れるネットワーク専用コンピューター」が、NC誕生のきっかけになった。その後96年5月に、オラクル、米サン・マイクロシステムズ、米ネットスケープ・コミュニケーションズ、米IBM、米アップルコンピュータが共通規格を発表。IBM、オランダのフィリップス、東芝、富士電機などがNCを製品化した。  NCには、デスクトップ型やノート型、セットトップボックス型などさまざまな種類がある。いずれもNC用OSやJavaOSなどを搭載し、基本的にJavaで開発したアプリケーションを利用する。ハードディスクやフロッピーディスクなどの記憶装置は内蔵せず、利用する度にアプリケーションをサーバーからダウンロードし、データもサーバーに保存する。アプリケーションやデータをサーバー上で一括管理できるので、ネットワークの運用・管理コスト(TCO)を低く抑えられる。標準的な仕様のNCに加え、携帯用のモバイルNC、家庭用のテレビに接続するNCTVもある。日本では、大学の論文検索システムや銀行のホームバンキング・システムなどの端末で利用されている。  NCに対抗するため、米マイクロソフトと米インテルは96年10月に、Windowsのソフトをそのまま利用できるネットワーク用コンピューターとしてNetPCを提唱した。