株式会社 SSKPC

A00816 2000/01/01
MS-DOS エムエスドス;microsoft disk operating system
Windows登場以前に広く普及していた米マイクロソフト製のパソコン用OS。キーボードからコマンドを入力する文字中心のユーザーインタフェースが基本であり、Windowsのようにマウスで操作するグラフィカルなユーザーインタフェースは備えていない。一太郎や1-2-3のように、MS-DOS用アプリケーションとして誕生し、その後Windows版に進化したソフトも多い。  95年にWindows 95が発売され、それ以降はユーザーがMS-DOSを操作する必要はなくなった。しかし実際にはWindows 95/98でも一部にMS-DOSの技術が使われているため、ユーザーがMS-DOSの知識を必要とするケースも多い。例えばハードディスクの領域を確保するとき(FDISK)や不正終了時のハードディスクチェック(SCANDISK)、Windows 98をセットアップする時にはMS-DOSを使う(厳密にはMS-DOSではない)。また、Windows 95/98にはMS-DOS用のソフトを使うために「MS-DOSプロンプト」という名称のMS-DOS互換ウインドウや、より互換性の高いMS-DOSモードが用意されている。  元々は81年に米マイクロソフトが、米IBMから依頼を受けてIBM PC用のPC DOS 1.0として開発。米シアトル・コンピューター・プロダクトが8086用のOSとして作ったCP/M互換のDOS-86が原型となっている。マイクロソフトはPC DOSをIBM以外に販売する権利を獲得し、82年にMS-DOS 1.25として発売した。その後、83年にMS-DOS 2.0、84年にMS-DOS 3.1、88年にMS-DOS 4.0、91年にMS-DOS 5.0と機能追加と強化を行い、93年4月にMS-DOS 6.0を発売、現在に至っている。日本では、PC AT互換機用のMS-DOS 6.2/Vを最後に開発は事実上終了している。