株式会社 SSKPC

A00518 2000/01/01
GM general MIDI
MIDI音源の規格のひとつ。音色の種類や数、並べ方などMIDI音源を使った演奏を再現するのに必要な共通部分を定義したもの。91年にMIDI規格委員会が制定した規格で、対応音源をGM音源と呼ぶ。異なるメーカー、電子楽器間の演奏データの互換性を高めるために、基本仕様を定めたGM Performance、音色マッピングのGM Sound Set、リズム音色マッピングを規定したGM Percussion Mapの3つを最低限サポートしている。  GM基本仕様では、全体の音色数、ボイス数、受信するべきMIDIメッセージなどを定めており、その中のチャンネル10はリズム用の音色を割り当てることが決められている。音色マッピングとは、各プログラムナンバーに音色を割り当てたもの。128種類あるが、例えば、プログラムナンバー1はどのメーカーの音源でも必ずアコースティックピアノの音色が入る。  しかし各音色をどのような感じに仕上げるかは、各メーカーに任されている。このため、プログラムナンバー1の同じピアノでも再生してみるとメーカーごとに微妙に違うので完璧な互換性が取れているとは言えない。また、GMの音色数は128種類に限られ、音色選択の幅などに限界がある。そこで、ヤマハやローランドなどの音源メーカーは、GMを独自に拡張したXG規格(ヤマハ)や、GS規格(ローランド)を製品化している。  99年1月にはMIDI音源機器の新しい世界統一規格であるGM2(またはGMレベル2)が規定された。これにより,音色マップの追加,コントロールチェンジの追加,ユニバーサルシステムエクスクルーシブの追加,エフェクトの対応などが可能になる。