株式会社 SSKPC

A00373 2000/01/01
DSTN液晶 dual scan super twisted nematic liquid crystal
単純マトリックス方式のSTN液晶の一種。応答速度を高め、動画表示の機能を向上させたHiアグレッシブと呼ばれるタイプもある。TFT液晶より表示性能は劣るが、製造コストが安いため、携帯電話や小型の情報携帯端末で利用されている。  シングルスキャン方式のSTN液晶では、上から下に向かって1行ずつ順次電圧をかけていく。これに対してDSTNは、画面を上下に2分割して上下それぞれで上から下に向かって走査し、電圧を加える時間を約2倍にした。これによりコントラストが改善されている。  DSTN液晶の表示性能を高める技術も登場している。光の映り込みを減らして画面を見やすくしたDFパッシブ、信号波形のひずみに補正電圧をかけて色ムラを減らしたシャープアドレッシング(シャープ)やスマートアドレッシング(鳥取三洋電機)、走査線を倍にしてコントラスト比を高めたマルチ・ライン・アドレッシング(オプトレックス)やメモリアドレッシング(シャープ)、液晶材料などを改善して応答速度を高めたハイパフォーマンスアドレッシング(シャープや日立製作所、松下電器産業)がある。