株式会社 SSKPC

A00097 2000/01/01
AI変換
日本語入力ソフトで、関連する単語の意味を参照して、かな漢字変換を行う方式。80年代前半に、AI(人工知能)の分野でこのような研究がされていたことから、AI変換という呼び方が定着した。係り受け変換と呼ぶ場合もある。  従来の変換は主に文法に基づいたルール(構文解析)に頼っていたため、文法的には正しくても意味的に正しくない変換を行うことがあった。例えば、「桜が」という文節の後に「さく」という文字列がつながった時、文法ルールだけでは必ずしも「咲く」とは変換されず、「裂く」「割く」などと変換される場合も出てくる。しかし、AI変換なら「主語が(花)ならば、『さく』は『咲く』」という意味的なルールで補い、「桜が」の後に「咲く」と変換できる。  多くのパソコンユーザーにとってAI変換が身近になったのは、ジャストシステムが93年4月に発売した一太郎Ver.5に添付したATOK8から。現在はATOK以外にもマイクロソフトのMS-IME、エー・アイ・ソフトのWXG、バックスのVJE-Deltaなど、多くの日本語入力ソフトがAI変換機能を装備している。