UPSの種類

UPS( Uninterruptible Power Supply )は、停電などにより突然電源が切れたときに、PCに一定の時間電源を供給するための装置です。 基本的に突然電源が落ちないようにするための装置であり、停電中もそのままPCなどを使うという目的のための装置ではありません。

UPSの給電方式

UPSには、主に「常時商用給電方式」、「常時インバータ給電方式」、「ラインインタラクティブ給電方式」があります。 この方式により、供給される電源の安定性 / 信頼性、価格が変わってきます。

常時商用給電方式

最もシンプルな回路の方式は、常時商用給電方式です。 この方式は、通常時は公衆電源( 商用給電 )をスルーに出力し、停電を感知したり入力電圧が許容範囲を超えた場合、バッテリからのインバーター給電に替わります。

常時インバータ給電方式

これに対して、常時インバータ給電方式は、常にインバータを介して電源を供給する仕組みのものです。 公衆電源( 商用給電 )もいったん直流に変換され再度交流に変換されます。違いは、電源遮断時に、切り替え時間が発生するかしないかです。 常時インバータ給電方式は、瞬間停電や停電が発生した場合、バッテリからの切替時間がありません。 常時商用給電方式の場合は、バッテリからの切替時間を必要とします。 この切り替え時間は、機種によって違いますが10ミリ秒以下の時間です。 非常に短時間ではありますが、切り替え時間の発生より動作しているアプリケーションがフリーズする可能性は否定できません。

ラインインタラクティブ給電方式

ラインインタラクティブ給電方式は、常時商用給電方式と常時インバータ給電方式の中間的な方式です。 通常時は常時商用給電方式のようにスルーですが、トランスを介しているので、電圧の安定化が図られています。 この場合も切り替え時間は発生します。

出力波形

バックアップ運転時は、バッテリから給電を行うわけですが、その際にインバータを介して交流電源に変換します。 この際に出力波形にも種類があります。正弦波と低価格UPSに多く使われている短波および矩形波があります。 接続機器によっては、短波形では正常に動作しないものもありますので注意が必要です。 常時インバータ給電方式は、通常時でもインバータを介しているので、通常時、停電時に関係なく常に一定の電源供給が保証されます。


正弦波

矩形波

容量と停電バックアップ時間

UPSの容量は、VA( ボルトアンペア )で表記されます。小さいものは、350VAからあります。通常はK(キロ)を付加して表記されるので、この場合は0.35KVAとなります。 停電時のバッテリからの供給時間は、だいたい10分くらいです。

UPS監視機能

UPS監視機能では、電源障害を常に監視し、障害発生を常に監視し、障害発生時にはバッテリ駆動による電源切り替え操作を行ったり、 緊急のメッセージをLAN上のクライアントに対して発信するなどして安全性を高めています。さらに、設定されている時間内に停電が復旧しなかった場合は、 サーバを自動的にダウンさせ、サーバを安全にシャットダウンさせることも可能です。

PCとのやり取りは、シリアルインターフェースを介します。 PCでスケジュール運転したり、逆にUPSの状況( バッテリ残量や負荷率など )をPC側からモニタができるものもあります。 さらに進んだものは、ネットワークに直接接続でき、ネットワークの管理者が遠方から監視やコントロールできるものもあります。 これらはインテリジェントUPSと呼ばれています。

バッテリの寿命

UPSの寿命は、搭載されているバッテリ寿命やファンなどの各種装置の寿命に左右されます。 カタログで期待寿命が5年のUPSの場合は、周囲温度が20度〜25度の範囲で使用した場合に、バッテリ残存容量が定格容量の50%以下に達する期間がおおむね5年間ということです。 寿命は、設置温度に左右されます。設置温度が30度の場合では、4年ほどになります。



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