6.8.UPS

PCにとって、安定的な電源供給は非常に重要です。 通常、アプリケーションやOSは、終了する際にファイルやデータを保存してから、終了処理を実行します。 突然PCの電源がとまると、ファイルやデータの保存処理ができなくなり、思わぬトラブルを起こします。 クライアントPCなら、そのPCを使用していたユーザだけの被害になりますが、 サーバPCとなると、接続しているユーザ全てに被害が発生します。 ファイルやデータの破損・損傷ならまだしも、システムトラブルにもつながります。

UPS( Uninterruptible Power Supply )」は、「無停電電源装置」とも呼ばれ、 UPSを使用することにより、停電などにより突然電源が切れたときに、PCに一定の時間電源を供給することができます。 しかし、基本的に突然電源が落ちないようにするための装置であり、停電中もそのままPCなどを使うという目的のための装置ではありません。 ただ、UPSのバッテリ容量に余裕がある場合は、そのままPCなどを使い続けることもできます。

※ UPSに関しては、本サイト「UPSの種類」も参照して下さい。

6.8.1.UPSの設定方法

Windows Server 2003 にはUPSの管理機能が付属しています。 ここでは、この機能を使用して停電の監視を行い、自動的に Windows Server 2003 を終了( シャットダウン )させる方法を解説します。

尚、事前にUPSとPCを接続しておく必要があります。UPSの接続方法に関しては、本サイト「UPSの接続方法」を参照して下さい。

コントロールパネル」から「電源オプション」を選択します。

「UPS」タブを選択します。まだ、設定を行っていませんので画面下部には「UPSサービスは現在停止しています。」と表示されています。 [ 選択 ] ボタンを押してUPSの設定を行います。

使用しているUPSの機種を選択する画面です。「製造元の選択」より該当するUPSの製造元を選択します。 製造元がない場合には、「一般」を選択します。 「ポート」はUPSとシリアル接続しているポートを選択します。 今回は「製造元の選択」は「一般」、「ポート」は「COM1」を選択します。 「製造元の選択」に「一般」を指定すると、「モデルの選択」に「カスタム」と表示されます。 「カスタム」を選択し、[ 次へ ] ボタンを押します。

シグナルの極性を指定する画面です。今回使用している「FW-F10-0.5K」のUPSの場合は、 「電源障害 / バッテリ駆動」は「負」、「バッテリの低下」は「負」、「UPS シャットダウン」は「正」を指定します。 設定内容を確認し、[ 完了 ] ボタンを押します。

電源障害 / バッテリ駆動 電源に障害が起きて電力供給が行われない場合に、UPSがPCに送る信号です。
バッテリの低下 UPSのバッテリ容量が低下した場合に、UPSがPCに送る信号です。
UPS シャットダウン シャットダウンの完了時に、PCがUPSに送る信号です。バッテリ電源を切る準備ができたことを意味します。

尚、各項目の「正」、「負」は使用しているUPSにより異なります。 使用しているUPSの説明書をご覧下さい。

指定した内容を有効にするために、[ 適用 ] ボタンを押します。

正しく設定されると「状態」に現在の電源供給の情報が表示されます。 「状態」に「現在の電源 AC電源」と表示されていることを確認します。 [ OK ] ボタンを押して、画面を閉じます。


6.8.2.UPSの動作確認

実際に、UPSの機能が正常に稼動するか確認します。 UPSの電源ケーブルを抜き、意図的に停電の状態を作ります。 その際に、UPSから一定時間電源を供給し、自動的に Windows Server 2003 が終了するか確認します。

UPSの電源を抜きます。

この状態で「電源オプション」を表示します。 通常の場合は、「状態」に「AC電源」と表示されていましたが、UPSの電源を抜いたことにより、 「状態」に「バッテリ駆動」と表示されます。

UPSのバッテリ容量が低下するまでPCを使用することができます。

UPSのバッテリ容量が低下すると、Windows Server 2003 が自動的に終了することが確認できます。

尚、この三菱電機製の「FW-F10-0.5K」のUPSの場合は、電源監視ソフトが用意されています。 このソフトを使用すると、より細かな設定が行えるようになっています。 詳しくは三菱電機のホームページ「F シリーズ」を参照して下さい。



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