5.3.グループポリシー
5.3.1.グループポリシーとは
5.3.1.1.グループポリシーの概要
「グループポリシー」とは、Active Directory のドメインに所属しているPCやユーザの作業環境に様々な制限事項を設定し、
Active Directory のディレクトリデータベースで管理する機能です。
グループポリシーを利用すると、PCやユーザのデスクトップ環境やセキュリティ設定などを、管理者がサーバ側で設定するだけで、
ネットワークを介したユーザにその設定を適用させることができます。
設定できる項目は非常に多く、デスクトップ環境やセキュリティ設定、ソフトウェアのインストールなどの設定が行えます。
例えば、特定のアプリケーションをクライアントPCに自動的にインストールしたり、逆に削除したりすることができます。
グループポリシーの利点
グループポリシーは、ドメインや OU 単位に設定することができます。
OU 単位に設定することで、企業の部門ごとに異なるポリシーを設定することができます。
例えば、ソフトウェアのインストール機能を利用し、人事部のユーザにはEFPソフトを、
経理部のユーザまたはオフィスソフトを、他の部署には何もインストールしないなどの制御が行えます。
また、OU単位に設定することで、ユーザの異動にも柔軟に対応できます。
例えば、人事部のユーザが総務部に異動したとします。
この場合、サーバ側でユーザが所属するOUを人事部から総務部に変更するだけで、
適用されるグループポリシーが変更され、総務部なのでオフィスソフトを自動的にインストールすることができます。
クライアントPCで設定する必要がなく、管理者の負担が減ります。
尚、人事部のユーザがログオンしたPCにはERPソフトがインストールされますが、その後、
そのPCに総務部のユーザがログオンします。
そのPCにはERPソフトがインストールされていますが、総務部のユーザが使用することはできません。
5.3.1.2.グループポリシーの構造
グループポリシーの情報の集まりを「グループポリシーオブジェクト」と呼び、
その編集は「グループポリシーオブジェクト エディタ」で行います。
グループポリシーには「コンピュータの構成」と「ユーザーの構成」があります。
コンピュータの構成
選択したドメインまたはOUに所属するPCに適用されるグループポリシーです。
ソフトウェアの設定
Windows Installer を使用して、対象のPCにインストールするアプリケーションの情報を設定します。
Windowsの設定
コンピュータの起動やシャットダウン時に実行されるプログラム、アカウントポリシーをはじめとするセキュリティ環境の設定を行います。
管理用テンプレート
PCのネットワーク環境の設定などのシステム環境に関する設定を行います。
「コンピュータの構成」に関するグループポリシーは、PCの起動時に適用されます。
ユーザーの構成
選択したドメインまたはOUに所属するユーザに適用されるグループポリシーです。
ソフトウェアの設定
Windows Installer を使用して、対象のユーザにインストールするアプリケーションの情報を設定します。
Windowsの設定
ユーザのログオンやログオフ時に実行されるプログラムや、ユーザに対するセキュリティの設定などを行います。
管理用テンプレート
ユーザのデスクトップやスタートメニューに対する制限や、アプリケーションの環境の設定などを行います。
「ユーザーの構成」に関するグループポリシーは、ユーザがログオンしたときに適用されます。
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