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PART2
パソコンの働き早わかり講座
パソコンの基本8点セット
パソコンは頭脳にあたる部分(CPU)に、手足となる機器を組み合わせることで、具体的な仕事をこなせるようになります。パソコンの基本的な機器構成にはどんなものがあるか、紹介してみましょう。まずは、さまざまな処理をつかさどるパソコンの本体です。次に、その本体に文字情報を与えるキーボードとマウス。そして、パソコンの情報をリアルタイムでみるためのディスプレイ装置です。そう、テレビのような形のものですね。続いて、フロッピーに保存されたプログラムやデータを、パソコン本体に移したり、反対にパソコンで処理したデータを保存するために、フロッピーに移したりするフロッピーディスクドライブがあります。この装置は、パソコン本体にあらかじめ内蔵されています。現在は3.5インチサイズが主流ですが、かつては5インチサイズのフロッピーディスクを使っていたこともありました。いまでも、どうしても5インチのフロッピーディスクを使う必要のあるときには、5インチ用のフロッピーディスクドライブを本体に外付けすることになります。また、フロッピーディスク以上に重要な存在になっているのが、ハードディスクです。フロッピーディスクの数百倍の記憶容量を誇り、Windows時代には必須のアイテムといっていいでしょう。マルチメディアが注目されるとともに、CD-ROMドライブも一躍脚光を洛びてきました。最近のアプリケーションソフトやマルチメディア.タイトルはプログラムやデータの容量が大きく、CD-ROMで販売されるケースが増えてきているからです。こまでは、パソコン本体に内蔵されているか、もしくはパソコンを買ったときに標準装備されているケースが多くなっています。今はやりのオールインワンタイプの商品は、まさにこれらが一体になった商品です。最後に、パソコンの情報を紙に印字するためのプリンタです。プリンタは選択の幅が広く、その中から用途に応じて選ぶことになります。パーソナルユースならインクジェット、ビジネスで使うならページプリンタがひとつの目安でしょう。最低限、以上のものがあれば、とりえあずパソコンを活用することができます。もちろん、プリンタがなくても紙に印字できないだけのことで、情報はディスプレイから得られます。
買足しが少なくてすむノートタイプ
デスクトップタイプといわれる、机にデーンと置くタイプのほとんどでは、フロッピーディスクドライブは本体と一体化されていますが、キーボードやディスプレイは本体とは別体になっていて、コードで本体に接続して使います。キーボードは本体を貰えば付いてきますが、ディスプレイやプリンターは別に購入する必要があります。ただし、先ほども触れたオールインワンタイプと呼ばれている商品は、ディスプレイ一体型の商品ですし、最近ではディスプレイを本体とセットにして販売しているケースも増えています。ノートタイプのパソコンは、以上がコンパクトにまとめられています。プリンタだけは、このタイプでも通常別に購入します。
パソコンの中をのぞいてみると
パソコンの中がどのようになっているのかを、少し見てみることにしましょう。パソコン本体が「頭脳」にあたる、などというと、何やらものものしく聞こえますが、実際にはラジオの親玉のような電子回路が並んでいるだけです。ただ、一つ一つのLSIがトランジスタにして数千から数万個分の働きをしていますから、パソコンがハイテクの申し子であることに違いはありません。本体の中でも、中枢となるのはCPUという部品で、インテル社のペンティアムプロセッサはその代表です。
パソコンの中では、このように動いている
電子回路で成り立っているパソコンが、ソフトウェア(プログラム)を組み合わせることによって、ワープロやそのほかの仕事をこなせるようになる仕組みを、わかりやすく説明してみましょう。
ワーフロ専用機=ROM、パソコン=RAM
パソコンでは、その中枢を担う、CPUという部品がプログラムを実行し、その働きを助ける数"の部品との間で、データのやり取りをします。CPUがフロッピーやハードディスクなどを通して外からやってきたプログラムを実行するには、そのプログラムがCPUにとって「読むことのできる」状態になっていなければなりません。その状態とは、その情報が「メモリ」という場所に置かれた場合です。ここで「読む」という、耳慣れないことばが出てきました。読むとは、そのプログラムやデータに変更を加えないで取り出すことを意味します。反対に「書く」とは、新たに付け加えたり、変更を加えることを意味します。さてメモリですが、これには二種類あって、ROM(ロム)とRAM(ラム)と呼ばれます。ROMは「読み出し専用メモリです。ここに蓄えられている情報は読むことはできますが、新たなデータを加えることはできません。一方のRAMは「ランダムアクセスメモリ」で、メモリ内の情報を読むことはもちろん、そこに書くこともできます。ただ、RAMの情報は、一度電源を切ってしまうと、内容がきれいさっぱり消えてしまいます。この点、ROMは、電滞が入っていなくても情報が消えることはありません。そこで、必要なプログラムをすべてROMに置いておけば、特定の用途にだけ使えるコンピュータができることになります。もうお気づきですか。そうです、すでに述べたワープロ専用機は、プログラムをROMに置いているコンピュータのことだったのです。他方パソコンはというと、メモリのほとんどがRAMで構成され、それぞれのプログラムをフロッピーなどの外部から持ってくる(読み込む)ことになります。
そつなく行なわれる"引継"作業
パソコンの電源を入れると、CPUはまずROMにある小さなプ□グラムを読みにいきます。そのプログラムの仕事は、パソコンの中心的なプログラムである「システムプログラム」の捜索です。ハードディスクやフロッピーディスクなどの中を徹底的に探します。見つかったら、ただちにそれをRAMに読み込みます。読み込みが完了し、システムプログラムが実行できる状態になったところで、ROMのプログラムは、システムプログラムに、その後の処理を引き触ぎます。システムプログラムはこの後、フロッピーからワープロや表計算といった具体的な仕事をするためのプログラムをRAMへと読み込ませ、今度はこうしたプログラムに処理を引き継ぎます。CPUはいつもRAMにあるプログラムを実行しているだけなのに、われわれにとっていろいろな種類の仕事をこなす機械に次"と変貌していくのは、このような引き継ぎによるものなのです。
パソコンのメカニズムと人間の操作
われわれがパソコンに対して行なう操作が、パソコンの側でどのように受け取られ、どんな意味を持っているのか、操作の手順をたどりながら紹介してみましょう。
スイッチを入れてからデータを入力するまで
まず、スイッチを押して電源を入れます。パソコンは電源を入れると、ROMプログラムにしたがってフロッピーのシステムプログラムをRAMに読み込み、これに処理を移すことはすでに述べましたね。システムプログラムは、指示がなければ何もしません。その指示は、システムプログラムが理解できることばを、ユーザーがマウスを操作したり、キーボードから打ち込むことによって与えます。Windows環境が整っている現在では、ほとんどの操作をマウスでするようになりました。本の少し前までは、ファイルひとつコピーするのにも、キーボードから手作業で人力していました。たとえば、コピーさせたいときの命令は、COPYと打ち込むといった具合いにです。このように英単語をキーボードから打ち込むのは、けっこうわずらわしい作業でしたので、マウスで指し示すことで肩代わりするようになったのです。この単語を「命令」または「コマンド」といいます。また、単語を入力したり、マウスでそれに代わる場所(アイコンなど)をクリックしたりすることを、「コマンドを実行する」といいます。
データの入力
ワープロといった具体的な仕事をするプログラム(システムプログラムに対して応用プログラムといいます)は、ユーザーが与えるコマンドによって、システムプログラムが呼び出します。システムプログラムは指示されたプログラムをフロッピーからRAMに軋み込み、処理をワープロなどのプ□グラムに引き撫ぎます。応用プログラムでは、キーを打ち込むことでワープロなら文章を作り、表計算なら数字や式といったデータを与えていきます。
命令を与えるには
ところが作業の中では、「この行を削除せよ」とか「条件を変更して全体の計算をやり直せ」といったように、人間がプログラムに指示を与える場面も出てきます。こうしたデータ入力以外の指示で簡単なものは、キーボードに用意されている特殊キーと呼ばれているキーをタイプすることによって行ないます。指示の内容が複雑な場合には、特別のキーを押すことで、プログラム側の態勢を、単に文字や数字を入力するのとは違った状態に変えます。本来の作業ではなく、命令を受け入れるこうしたプログラムの状態を、コマンドモードといいます。応用プログラムに命令(コマンド)を与えるには、表示された作業内容のメニューからコマンドを選ぶやり方が普通です。
フログラムの終了とスイッチOFF
応用プログラムに「終了」を指示すると、再びシステムプログラムに処理が引き継がれます。電源を切るには電源スイッチを押せばよいのですが、これも押すことでパソコンに指示を与えている特殊スイッチと見ることができます。パソコンで応用プログラムが動いているとき、われわれがキーボードから入力した文字やコマンドは、パソコンの中でどんな道のりをたどり、どう扱われているのでしょうか。ちょつとのぞいてみましょう。
キーボードから入力
ほとんどのキーには、文字が刻印されています。キーを押すと、パソコン本体に「キーが押された」という情報が伝わり、文字が認識される仕組みになっています。キーボードから、ローマ字で文章を入力してみましょう。キーボードから文字情報が入ってくると、CPUはその文字を一文字ずつディスプレイに表示していくと同時に、あらかじめ用意されたローマ字からかな文字への対応表に基づいて、かな文字に置き換えていきます。
パソコン処理の実際
パソコンの中枢であるCPUでの処理を、わかりやすく見てみましょう。パソコンの原理は意外にも単純です。要は二つのタイプの信号の組み合わせにすぎません。ただし、その組み合わせは壮大です。二つのタイプの信号とは、「電気が通じている状態」と「電気が通じていない状態」です。電気が通したり切ったりするのは、もちろんスイッチですね。CPUには、このスイッチがたくさんあるのです。スイッチといっても、家電製品のようなものではありません。回路によって、電気的に通じたり切れたりするのです。スイッチには三つの種類があります。ちょつと専門的になりますが、原理は簡単なので説明してみましょう。「そんなもんか」程度で聞いてください。まず、「AND(アンド)回路」というスイッチは、入ってくる電気が二つともオンのときだけがオンになります。「OR(オア)回路」は、二つの入力のどちらかがオンなら、オンになります。「NOT(ノット)回路」は、入力がオンならオフを、入力がオフならオンになります。パソコンでの計算や演算は、すべてのこの三つの回路の組み合わせで実現されています。パソコンは手品のように多彩な仕事をこなしますが、その仕掛けはこのように実にシンプルなのです。
パソコンでの文字の扱われ方
パソコンの中で、文字はどう扱われるのでしょう。パソコンで基本となるのは、アルファペットの26の小文字です。これに大文字といくつかの記号を含めた128文字に、商号を割り当てていきます。この番号はパソコン内部での処理に合わせた2進数の数字で「アスキー(ASCII)コード」と呼ばれます。日本のパソコンでは、カタカナなどを加えて256文字にした拡張アスキーコードが使われています。それはともかく大切なことは、パソコンの中では、文字はすべて2進数の数字で処理されている点です。
パソコンと基数
今、2進数ということばを使いました。われわれがふだん使っているのは、同じ位に0から9までの川個の数字を使える10進数ですが、2進数では同じ位に0と1の二つの数字しか使いません。パソコンでは、いろいろな処理がオンとオフとの組み合わせで行なわれると言いましたが、それぞれの位が0ならオフ、1ならオンというように、スイッチの状態を表わしているので、パソコンにとっては2進数が都合よいのです。アスキーコードの文字数が、128とか256という中途半端な数になっているのも、2進数の関係です。128は2の7乗、256は2の8乗で、七つか八つのスイッチのうち、どれとどれがオンになっているかの組み合わせを表しています。
アスキーコードと漢字
拡張アスキーコードでは、日本語の文字はカタカナしか用意されていません。漢字を表すには、2進数川桁を使っています。膨大な数の漢字を網羅しようと思えば、256しかない2進数8桁では、とてもまかないきれないのです。2進数16桁があれば最大65536文字を表せることになります。実際にパソコンで使えるのは、7000文字程度になっています。これらの文字は、キーボードから直接入力することはできません。7000もキーがあったら人間のはうもたまりませんね。どうするかというと、キーボードからはいったんかなで入力し、それを漢字に変換するのです。
漢字への変換
漢字に変換をするためのキーが押されると、パソコン内部ではまずCPUが、文字の並びの中で意味の切れ白を探します。「ぱそこんはともだち」という文字の並びなら、「は」が助詞であるとして「ぱそこん」ヒ「ともだち」を二つの単語とみなすでしょう。次に、これらの単語を、ハードディスクにある「辞書」に探しに行きます。パソコンでいう「辞書」とは、単語の読みに対して漢字だけが並んでいるもので、意味が書かれているわけではありません。辞書に単語が見つかったら、該当する「パソコン」「友達」という文字を、ディスプレイに表示します。もし音は同じでも違う意味のことばが表示されたり、文の切り方がおかしかったら、ユーザーがキーボードから正しい変換を指示します。パソコンは辞書の中から次"に同音異義語を並べて提示しますので、該当する漢字になったら、「それでOK」ということをパソコン側に伝えます。
パソコンのモード
応用プログラムは、通常は文字の入力待ちの状態になり、入力されると、かな漢字変換状態に入ります。「通常」でない状態とは、プログラムそのものにコマンドが入力される状態です。このように同じ文字を打ち込んでも、パソコン側が、その文字をどう扱うかが違います。この扱いのレベルを「モード」といいます。上で「通常」といった、文書などの作成のために文字を人力するモードを文字入力モード、コマンドとして受け付けられるモードをコマンドモードと呼びます。
コマンドの処理
ワープロソフト『一太郎』を例に、文字入力モードからコマンドモードヘの移り方を紹介しましょう。これには、「ESC」と書かれたキー(エスケープキー)を押すだけです。このモードでのTキーを押すのと、文字入力モードでTの文字を入力するのとはまったく意味が違い、コマンドの中からTに割り当てられた命令を選んだことになります。具体的には「T.ファイル」という操作を行なう、という命令を下したことになります。すると、画面には「L.読み込み、s.保存」など、その下のレベルのコマンドが表示されます。つまり、ファイルの操作にもいくつかあって、どれを行なうかをたずねてきたのです。ここでSを選ぶと、ファイルの保存の際の各種取り決めをたずねてきます。リターンキーを押せば今あるデータが保存されるというわけです。こうしたコマンドの処理がすむと、自動的に文字入力を行なえる文字入力モードに戻ります。なおWindows版では、これらの操作のほとんどがマウスで行なえます。画面上部にある「ファイル(F)」や「編集(E)」と書かれている部分をクリックするだけでメニューがあらわれ(このようなメニューの方式をプルダウンメニューといいます)、コマンドモードに入ります。
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